犬を飼うことにする。実際に犬を迎える前に準備しなければならないことがたくさんあります。
一つは道具ですね。犬を飼うと言っても、ただ家に連れてくればいいわけではなく、いろいろなものが必要になるでしょう。今日は我が家が準備した道具について紹介します。
餌入れと水入れ
何はともあれ、犬に限らずペットは食事をします。食べるものはそれぞれですが、犬の場合はドッグフードがメインになります。餌を入れるための器と、水を入れるための器がまずは必要になります。
餌入れは何でもいい?
餌を入れるだけですから、別に人間が使っている食器を餌入れにしてあげてもいいでしょう。ただし陶器やガラスなどの場合、不意に落として割れてしまうとケガをする恐れがあります。
中型犬くらいになれば、口で器をくわえて持ち上げることくらいはできますので、餌欲しさに餌入れをくわえてウロウロなんてこともあるかもしれません。
※ご飯の時間以外に餌入れを出さないのもしつけの一つです。あくまでご飯は人間の都合によるものだと教える為です。
そういったことを考えると、せっかくですから専用の餌入れか、プラスチックやステンレスなど落としても割れにくい食器を用意してあげたほうがいいでしょう。ただし、軽い素材のものだと食べている間に滑ってどんどん動いてしまい食べにくくなるので、滑り止めなどを用意するといいと思います。
餌入れも様々
ペットショップに行けばたくさんの種類の餌入れが並んでいます。餌入れの中にも陶器のものがあります。先述したように餌の時間以外は片付けるようにしているか、そもそも持ち上げるほど力のない小型犬であれば問題ありません。
プラスチックやステンレスのものは比較的軽いので、下に滑り止め用のゴムがついているものが多いです。私は昔犬を飼っていたことがあったのですが、滑り止めのないプラスチックの餌入れだと、食べているうちに滑って動いてしまい、非常に食べにくそうでした。フローリングの場合は滑り止めがあるかどうかもチェックするポイントだと思います。
餌入れの中に突起があり、食べにくそうなものもありました。これは、見た目どおり食べにくいようにしてあり、早食いした挙句戻してしまう犬に効果があるようです。「犬食い」という言葉があるくらいですから、犬はもともと早食いをする動物ですが、戻してしまうようだと問題です。特殊な犬用ですが、そういうものもあることを知っておくことは大事なことです。
餌入れ一つとってもたくさんありすぎて目移りしてしまいますが、素材による特徴はどれも一長一短ですので、最終的には好みによって選ぶことになると思います。
我が家で選んだものはプラスチックのものです。落としても割れにくく、床にもキズをつけにくいのと、洗いやすいということでプラスチックにしました。ステンレスと比べて細かなキズが付きやすく、そこから雑菌が繁殖しやすいのが難点ですが、きちんと洗うように気をつければ問題ないでしょう。
また、ステンレスと違ってデザインが豊富なので、飼い主側の好みで選ぶことができるのが特徴です。形だけでなく柄も非常にたくさんありますので、迷いながら選ぶのもおもしろいでしょう。デザインは正直犬にとっては重要ではないので、人間の好みで選んで大丈夫でしょう。ちなみに我が家は5歳の娘が選びました。
水入れも種類がたくさん
餌入れ同様水入れもたくさんあります。ペットショップの小動物コーナーなどでよく見かける、細い金属のノズルがついていて、ペットがそのノズルをなめたりくわえたりすると少しずつ水が出るものもあります。これはもちろん犬にも使うことができます。
犬とどこかに出かけたりしたときにも、水分が必要になることがありますので、持ち運びしやすく外でも使いやすいものを探した結果、我が家では左の写真のような水入れを購入することにしました。
これは水を入れたペットボトルを取り付けると器の方に水が流れていき、ある程度の水が溜まると勝手に水の供給が止まるようになっています。水が無くなればその分を随時足してくれるので、水の補給回数が少なくて済みます。
もともと犬はほとんど汗をかきません。人間と違って体中で汗をかくことができないからです。体温調節は基本的に舌でするのですが、汗の量が少ないので水もそれほどたくさん必要ありません。そのため水入れはそこまで気にせず自由に選んでもいいと思います。しいて言えば、清潔に保つように洗いやすいことくらいでしょうか。これも娘に選んでもらいました。
ドッグフードは何がいいのだろう
我が家ではドッグフードは購入しませんでした。引き取りに行く施設があげている餌を聞いて、最初のうちはそれと同じものにしようと思ったからです。急に餌を変えると食べなくなってしまうことがあるので、なるべく同じドッグフードを用意するようにします。もし違うものに変えたくなったら、いつも食べているドッグフードに新しいものを少しずつ混ぜて慣らしていき、割合を増やしていくのがいいでしょう。
散歩だけでなく、しつけにも便利な首輪とリード
犬にとって餌と同じく大切なのは散歩です。基本的には毎日散歩に行きますが、野放しにするわけにはいきませんので、首輪とリードが必要です。
首輪のサイズに注意
首輪は犬のサイズに合わせて準備します。サイズが変更できるものがほとんどですが、子犬のころと成犬で大きくサイズが変わる犬の場合は途中で買い換える方がいいでしょう。
お店では小型犬、中型犬、大型犬の3タイプに分けていることが多いです。ゆるすぎるとふとしたときに抜けてしまいますので、サイズは間違えないようにしたいところです。
首輪は名札代わりにもなる
万が一迷子になったときにも首輪に飼い主の情報があれば、連絡してもらえる可能性があります。犬の名前だけでなく、飼い主の住所や電話番号まであるといいでしょう。
首輪によっては名前を書く名札がついているものもあります。我が家のものだと、犬の名前くらいしかかけない小さなものですので、別途飼い主情報を記したものをつける予定です。
他にも首輪には狂犬病予防注射をしたことを示すプレートなどをつけます。荷物や服などが無い犬にとって、首輪は貴重な情報源なのです。
耐久性もチェックしたいところ
散歩などでテンションがあがると犬はぐいぐいと飼い主を引っ張ることがあります。このとき首輪には結構な負荷がかかっています。
小型犬程度ならばたいしたことがありませんが、中型から大型犬では飼い主が踏ん張らないと引きずられそうになることもありますので、首輪の連結部分を中心に耐久性についてもチェックしたいところです。
我が家が購入した首輪は、ポップでかわいらしいという理由で子どもが選んだものですが、連結部分はしっかりステンレスになっていました。写真では分かりにくいですが、連結のメスのほうも中身はステンレスです。さびにくいだけではなく、プラスチックより耐久性があります。
せっかくリードをしっかり持っていたのに首輪が外れてしまっては意味がありません。金額だけで首輪を決めてしまうのも少々不安なところです。
リードは長すぎず短すぎず
首輪と同様、リードもしっかりしたものを選びたいところです。金具部分はもちろん、もち手のところなどもチェックしたいポイントです。
リードも伸縮するものや、ドラムコードのように長いリードを巻き取れるものなどがあります。どれも最終的には飼い主が扱いやすいものを選べばいいと思います。
我が家では、しつけの時にもリードを使う予定なので、伸縮せず直接力が伝わるものを選びました。しつけの際にリードをひっぱるのではなく、犬が勝手にどこかに行こうとしたときにピンと張ることで、それ以上移動できない&移動しようとすると苦しいことが分かり、飼い主の方に戻ってくるからです。ぐいぐい引っ張って飼い主を従えるような状態だと、万一の事故を防ぐことができない可能性がありますので、大切なしつけのために必要です。
車で移動する為に
犬を飼っていれば車に乗せて一緒に行動することもあるでしょう。そのまま車に乗せて、車内で自由にさせている方もいますが、できれば安全に配慮した移動手段を考えたいものです。
ドライブ用ボックスを用意しよう
今は後部座席であろうと人間はシートベルト着用が義務付けられています。事故を起こしたときに後部座席に乗っていた子どもが、フロントガラスを突き破って外に投げ出されるといった事故があったからです。人間はシートベルトをつけるのに、犬は中でウロウロしていていいのでしょうか。
我が家で購入したのはドライブ用ボックスと呼ばれるものです。右の写真では組み立てたものですが、4面ともたたんでしまうことができます。ポケットもついていて、金額的にもそれほど高くは無かったので選びました。
このドライブ用ボックスはただ箱状になっているだけではありません。犬はシートベルトができませんので、それに代わるものが必要です。ボックスが動かないだけではなく、ボックスから犬が出ないような仕組みになっています。
シートベルトの代わり
ボックスの中には2本のベルトがついています。このベルトの先には金具がついており、これを首輪につなげることによって、犬の飛び出しを防止しています。
これであれば事故を起こしたときだけでなく、窓を開けていてもそこから顔を出したり、外に飛び出してしまう心配もありません。動きが制限されるので、犬にとっては多少のストレスになりますが、命には代えられません。こまめに休憩を挟みながら移動してあげるように心がけます。
底面にはペットシーツを留めるためのスナップボタンがついています。車での移動中でもずれたりせずに固定することができます。
座席への固定
ボックスと犬はベルトによって固定されました。あとはボックスと車の座席が固定されれば良いということになります。
ボックスの前後にベルトがついており、片方を運転席か助手席のヘッドレストに、もう片方を後部座席のヘッドレストに通します。助手席にボックスを設置する場合は、片側のベルトだけを使います。
ベルトはそれぞれ長さの調整ができるので、ボックスが浮かない程度にしっかりつけます。ベルトが緩んでいるとせっかくのドライブ用ボックスの意味がありませんので、ちゃんと調整するようにします。
上部はメッシュで蓋をすることができます。犬は狭いところが好きなので、車でのストレス軽減に役立ちます。犬によっては逆に無い方がいいということもあるでしょうから、よく観察して使用するか決めるようにします。使わないときはメッシュを丸めてしまうことができます。
おもちゃは必要なのか
犬は人間の5歳児くらいの知能を持っているといわれています。飼い主の言うことを理解し、しつけることができるのはそのためです。そして道具(=おもちゃ)を使って遊ぶことができます。
小動物を連想して?
犬は狩猟本能がありますから、小さなボールが転がっていると小動物を連想して追いかけます。普段散歩くらいしか運動らしいことをしない犬にとって、おもちゃで遊ぶことはストレス解消とともに運動にもなります。
おもちゃもたくさんの種類がありますが、ペットショップでどれが気に入るかを試すわけにはいかないので、最初のうちは迷ってしまいます。あれこれ買ったはいいけど何一つ気に入ってもらえなかった・・・ということもあります。そこは運もあるかもしれません。
おもちゃには噛むと音がなったり、ラグビー型で不規則に転がるもの、味がついているものなど非常に多くの種類があります。噛むことで虫歯を予防する効果があるおもちゃもあるので、とりあえずは飼い主が気に入ったものを買ってみるといいでしょう。
私が以前飼っていた犬は、家にあったウサギのぬいぐるみが大好きでした。必ずしも犬用のおもちゃでなくてもいいのかもしれません。
その他にもたくさんグッズがある
以上が我が家でとりあえず揃えたものです。これだけではまだまだ足りません。飼い主によって必要なものが変わってきます。
- トリミング用のはさみ
- ブラッシング用のブラシ
- シャンプー
- 歯ブラシ
- 爪切り
- トイレシーツ
- トイレスペース
- ウンチ取りグッズ
- ノミやダニ対策
あげればきりがありません。例えばシャンプーやトリミングはプロに頼むのであれば、シャンプーやはさみなどは必要ありませんし、その他も環境によって必要かどうかが変わってきます。とりあえず犬を迎える前に用意しておきたいものと、犬の様子を見ながら揃えていくものを分けて、効率よく揃えたいものです。
我が家ではペットシーツと爪切りがあるので、購入しませんでした。ペットシーツは消耗品ですので、おいおい買い足すことになると思いますが、それも我が家に来る犬の様子によります。しつけのためにはおやつも必要になるでしょう。数あるグッズの中から必要なものを選定するのも飼い主の責任ですね。
まとめ
つらつらと書いてきましたが、私自身昔の記憶と色々調べた内容をもとに書いていますので、なかには適した表現で無い部分もあると思います。そういった部分がありましたらぜひともご指導いただければと思います。
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